バトルスの歴史
バトルスは2003年にアメリカのニューヨーク州にて、デイブ・コノプカ、イアン・ウィリアムス、ジョン・ステアニー、タイヨンダイ・ブラクストンの4人で結成された、エクスぺリメンタルロック・ポストロックなどに分類されるバンドです。現在はタイヨンダイ・ブラクストンが脱退し3人で活動しています。アルバムは2007年に「ミラード」、2011年にグロス・ドロップをそれぞれリリースしています。また2005年、2007年、2009年、2011年には来日もしています。
ドロスグロップ
バトルスが2011年にリリースした「グロス・ドロップ」は、2009年のタイヨンダイ・ブラクストンの脱退の後、前進を選んだバトルズの熱がこれでもかと込められたという評判の高い名盤です。そのリミックス版「ドロスグロップ」は、そこからさらに前進したバトルスの姿が映されています。上述したように、「ドロスグロップ」は本人たちがディレクションしたメンバーでリミックスを行っています。ドイツの代表的なテクノレーベル「kompakt」に所属している「Gui Boratto」 ・プロデューサーとしてモブ・ディープの作品を多数手がけてきた「The Alchemist」 ・ダブステップを語る上でなくてはならない存在「Kode9」などの著名なアーティストが名を連ねており、一切妥協せず「ドロスグロップ」を仕上げました。 レゲエにも通じる浮遊感のあるリズム、スティールパンなどを使用した多彩な音色、「グロス・ドロップ」から曲順までも変えるこだわり。これらはバトルスの「美学」とも呼べるものだと思います。
最近は音楽ジャンルが細分化されそれぞれのジャンルが飽和状態となり、新たなジャンルというものが生まれにくくなりました。しかしバトルスは、形式的には エクスぺリメンタルロックとなっていますが、どのような音楽ジャンルでも括れないバンドです。これからも、まったく新しい音楽を提供してくれることを願っています。またバトルスのようなバンドが新しく生まれることを楽しみにしています。
日本はもとより、世界各地で音楽活動を展開しているエクスペリメンタルロックバンド、バトルス。メッセージ性の高い楽曲と圧倒的なライブパフォーマンスは圧巻の一言で、大勢のファンを魅了し続けています。そんな彼らが代表作であるグロスドロップを進化させ、リミックスアルバムとしてリリースしたことが評判となっています。
世界各国に多くのファンを持つ
エクスペリメンタルロックバンド、バトルスはニューヨークブルックリンで結成された四人組音楽グループです。ファーストアルバムが高い評価を得て、一気にブレイクを果たした彼らですが、メンバーの一人であるタイヨンダイがソロでの活動へシフトすることを目的に脱退し、アルバム制作も頓挫しかけてしまいます。しかし、そのような危機的状況に陥っても前進することを止めず、セカンドアルバムグロスドロップをリリースしました。そんな彼らの魅力はやはりライブにあります。感情表現が豊かで圧倒的な存在感を示すパフォーマンスやステージングは圧巻で、初めて彼らを観るというオーディエンスさえも魅了してしまいます。強烈な個性と一度聴いたら忘れることのできないサウンドメイキングが施された楽曲も特徴的で、世界各国に大勢のファンが存在します。
バトルスの魅力を深く知ることができる
結成当初からのメンバーであり、ブレーンでもあったタイヨンダイの脱退によりバンド存続の危機に立ったバトルスですが、残された三人の手によりセカンドアルバムグロスドロップがリリースされます。その作品に多彩なアレンジを加え昇華させたアルバムがドロスグロップです。もう一つのグロスドロップとも言えるこの作品は、ハドソンモホークやギャングギャングダンス、フィールド、コード9らが参加しており、高い完成度を誇るアルバムに仕上がっています。また、バトルスメンバー自身がアレンジやサウンドメイキングに携わり、アルバム全体の構成にも手を加えたことにより、随所にバトルスの美学が散りばめられています。この作品だけを聴いても充分楽しむことができますが、最初にグロスドロップを聴いてからこのアルバムを聴くと更にバトルスの魅力を深く知ることができるでしょう。
ドロスグロップはこの作品自体が新たなアルバムと言えるほど完成度の高い音源です。しかし、バトルスというバンドをより理解するためには、やはりセカンドアルバムグロスドロップを聴いてからにした方が良いでしょう。オリジナル盤との違いを発見するだけでも楽しむことができますし、違った一面を見つけることもできるでしょう。